卒FIT後どうする? 蓄電池は「いる・いらない」を発電量と使い方から考える
FIT(固定価格買取)10年満了後の選択肢と、蓄電池を導入すべきかの判断基準を整理しました。
住宅用太陽光のFIT買取期間は10年。満了(卒FIT)を迎えると売電単価が大きく下がります。
「このまま売電を続けるか、蓄電池を入れて自家消費に回すか」——判断のカギは、あなたの発電量と昼夜の電気の使い方です。
卒FITで何が変わる?
FIT期間中は1kWhあたり40〜48円などの高単価で売電できていましたが、卒FIT後の買取単価は
おおよそ7〜10円/kWh(買取事業者による)まで下がります。一方で、電力会社から買う電気は25〜35円/kWh前後。
つまり「売る」より「自分で使う(自家消費)」方が1kWhあたりの価値が高い状態に逆転します。ここが卒FIT後の戦略の起点です。
卒FIT後の主な選択肢
| 選択肢 | 向いている人 | ポイント |
| そのまま売電(買取先を見直し) | 初期投資を増やしたくない | 単価は下がるが手間ゼロ。買取先の乗り換えで単価を少し改善できる |
| 自家消費を増やす | 昼間に在宅・電気を使う | 設備投資なしで実質価値アップ。給湯・家電の昼シフト |
| 蓄電池を導入 | 昼の余剰が多く夜に使う | 昼の余剰をためて夜に使う=高い買電を減らす |
| EV・V2Hと組み合わせ | EV保有/検討中 | 車を蓄電池代わりに。導入コストは大きい |
蓄電池は「いる・いらない」の考え方
蓄電池の損得は、ざっくり次の式で決まります。
年間メリット ≒ 夜に使えるようになった電力量(kWh) ×(買電単価 − 卒FIT売電単価)
これを蓄電池の導入費用で割ると、回収年数が出ます。「昼にどれだけ余り、夜にどれだけ使うか」で結果が大きく変わります。
- 向いている:昼は留守がちで発電が余る/夜に電気を多く使う/停電時の備えを重視する。
- 慎重に:昼に在宅で発電をすでに使い切っている/夜の使用が少ない/導入費用の回収年数が電池寿命に近い。
判断の前提になるのが「自分の家が年間どれだけ発電しているか」。ここが曖昧だと損益計算がぶれます。まずは実測で発電量を把握しましょう。
まず自宅の発電量を正しく把握
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卒FIT前にやっておきたいこと
- 発電量が正常か点検:卒FIT時点で発電が落ちていると、その後の判断すべてが狂います。歩留り診断で確認。
- パワコンの状態確認:卒FITと寿命が重なる時期。→ パワコンの寿命と交換費用
- 買取先・蓄電池は複数社を比較:単価も見積もりも会社差が大きい領域です。
よくある質問
- 卒FIT後の売電単価はいくら?
- 買取事業者によりますが、おおよそ7〜10円/kWhが目安です。FIT期間中の40円前後から大きく下がります。
- 卒FITで蓄電池は必要?
- 昼の余剰が多く夜に電気を使う家ほど有利です。逆に昼に使い切っている・夜の使用が少ない場合はメリットが小さくなります。発電量と使い方次第です。
- そのまま売電を続けてもいい?
- 問題ありません。単価は下がりますが手間はゼロです。買取先を見直すと単価を少し改善できます。
- 卒FIT前にまず何をすべき?
- 自宅の発電量が正常かを確認することです。発電が落ちていると損益計算の前提が崩れます。
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